- Top>
- インプラント症例集ブログ>
- 審美インプラント(31)> 審美歯科(35)> 通常のインプラント(16)>
- 2012年03月20日
インプラント と 周囲骨の造成 について・・・
こんにちは 中川歯科@八王子 中川雅裕です
今日はいい天気・・ですが、私はどこへも行っておりません。自宅にこもって、勉強+週末のプレゼンテーションを仕込んでします。
段々といろいろなところから引き合いに出されるようになり・・・ますます忙しくなる自分がここにいます!
途中でFacebookをやったりして、なかなか進まないことも多いのですが・・・笑
さて、先週は体調を崩して、予約をいただいていた患者さんには大変なご迷惑をおかけいたしました。この場を借りまして、陳謝いたします。
思うに、最近はインプラントの話題が少なかったように思いますが、インプラント治療をしなくなったわけではなく、今まで通りしっかりとやっております。
ただ・・・インプラントが目的でなく手段となっている現状、特に取り立ててインプラントだけを抽出してブログの話題として取り上げることをしなくなっているだけです。
インプラントだけでは治療は成り立ちません
自分の感覚の中では、他の治療:たとえば根管治療や虫歯治療・歯周再生療法と同じく、最終的な目的:
=患者さんの中で長期にわたって安定することのできる治療結果
を得るために、インプラントをいかにしてストレスなく利用するかを模索中です。基本的なところはもう十分押さえていますから・・・
ということで・・・今回は久々にインプラントに関して思うところを・・・
↓ 治療完了後、約5年経過のCT画像です。このケースは6番が割れてしまったので、抜歯と同時にインプラントを入れたケースです。特に何の問題もなく、何でも噛むことができると大変好評です。メンテナンスにもしっかりと通院して頂いていますし、ダメになることを想像できないほどよい状態です!
↓ 昨日手術を行った一つ目のケースです。この患者さんはやはり7年前に私が下の奥歯にインプラントを行いました。残念なことに、その手前の歯が割れてしまったので、インプラントに入れ替えることとしました。(向かって左側、奥から3番目の部分)
問題はすでに入っているインプラント周囲の歯肉にダメージを与えないこと!切開線の設定には大変気を使いました、ブラックジャックのように・・・笑
幸いなことに抜歯と同時にインプラントを入れることができ、またTHAまで入りましたので、手術はこれ一度きりで終わりにすることができました。条件が良ければ、一回だけの手術でいけますが、それには大変なテクニックが必要です!
↓ 昨日の2つ目のケースです。
このケースの場合、抜歯後10数年が経過している部分なので、そのような場合は後々の事を考えて人工骨などを移植することにより、土手(骨=インプラントを支えてくれます)を補強する必要があります。もちろんそれなしでもインプラントを入れることは可能でしょうし、そちらの方が腫れやなどが少ないため、一時的には患者さんにとって楽であることには間違いないでしょう。
ただし、インプラントが骨の上に立脚している事実を考えますと、少ない骨に無理やりインプラントが入った入らないという低い次元の話で物事を論ずる場合、結果的には骨は少なくなるわけですから、数年後に破綻をきたすことはに間違いありません。骨がなくなると歯周病のようにインプラント周囲にポケットができてきます。
こういった事実を術前に患者さんにきちんと説明し、それでも患者さんがそういう治療法を選択された場合はその後に起こるトラブルは患者さんの選択の結果ですからまだいいと思いますが、大抵の場合、そういう説明がきちんとなされていることはまれだと言えるでしょう。
目先は簡単だけれでもリスク高いインプラント治療 と 少し時間がかかるけれど長期にわたり安定するインプラント治療
あなたはどちらを選びますか?
↑ 下の3枚の画像はそれぞれのインプラントのCTによる断面画像ですが、インプラントの外側にしっかりと人工骨でバリアが作られている様子が見てわかると思います。
これからはこういう治療でないといけないと思います。大変ですが、比較にならないくらい長く持つようになります!
中川歯科では、インプラントだけではなく、高品質の審美治療、根管治療、歯周病治療、入れ歯治療、矯正治療を行い、治療後のサポートにも全力でバックアップいたします
お口の中のことでお困りの方がいらっしゃいましたら、是非一度相談にお越しださい。
納得のいくまで丁寧にご説明いたします!
ラミネートべニア 6年半 頑張ってます! ~審美歯科~ << 前のブログ記事 | 次のブログ記事 >> インプラントの型どり