仮歯の重要性 (審美歯科やインプラント)

こんにちは

先週の台風の後、一気に気温が下がりましたね

こういう気候は体調を崩しがちです、皆様も健康に気を付けてくださいね

さて、これを書いている今現在は、丁度インプラントの手術が終わり、次の患者さんがお見えになるまでの待機の時間です。

代診のS先生が私の隣でマイクロスコープを使って、素晴らしい根管治療をしています。


さて、これをお読みの皆さんは少なくとも一度は歯科医院で治療をしたことがあると思います。
治療する歯の位置や内容によっては、『仮歯』を入れたことがある方も少なくないでしょう。

今日はその仮歯についてのお話です

一口に 『仮歯』 といっても、実際は様々な段階があります。
・前歯が取れてしまった時などの、緊急の仮歯
・数歯程度の治療期間中、噛みあわせなどを維持するための仮歯
・全顎的治療のための長期間に渡って使用する仮歯
・顎関節症などの治療のために、顎機能を評価するための仮歯 などなど・・・

ただ、どのような条件においても仮歯には以下のようなことが備わっていなくてはなりません。
・日常生活に支障のない審美性
・通常の食事において、外れたり壊れたりしない堅牢性
・ご自分でお手入れができる清掃性
・顎関節などに悪影響を及ぼすことのない安定性
・設定した噛みあわせの位置がずれない耐久性 などなど

ですので、緊急の場合に作る仮歯を除いては、原則的に、常識的範囲内での日常生活に支障が出ないことが最低限の条件といえましょう。

特にPR(プロヴィジョナル・レストレーション)と呼ばれる最終段階の仮歯においては、もう、最終補綴物との違いは材料と色だけ…というところまで煮詰めていないと全顎的な治療は成立しえないといっても過言ではないでしょう。

もちろん途中の段階では、噛みあわせや磨きやすさなどに関して、いろいろと試行錯誤をしたうえで最終形態を決定していきますので、患者さんにとってしっくりこないという時期もあろうかと思いますが、現在の問題に対して何らかのアクションを起こさない限り改善策を見出すとこともできないわけですから、これは致し方のないところ・・・

しかし、最終的な歯型をとる段階、あるいは取った後でも、仮歯に違和感を感じてしまう場合は、本来は仮歯の段階でやっておくべきことが十分に消化しきれていない可能性があるという危険信号ではないでしょうか?
そのような状態でセラミックなどを入れたところで、それは博打にも等しい行為といえましょう!


私はしばしば後輩に言います・・・

『PR(仮歯)と写真の撮り方が汚いドクターは、同じように汚い仕事しか出来ていないことを自らが露呈しているんだよ!』

↓今回の初診時 下顎には4年前にAll-on-4(正確には6本)を行っており、いろいろな都合で今日まで仮歯で過ごされてきました。さすがに摩耗は著しいですが、それ以外のトラブルは全くなし。今回、上顎も同じようにすることを決意され、再治療の開始です!(ちなみに、定期的なメンテナンスにはきちんとお越しいただいています)
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↓ 昔はAll-on-4系の治療をよく行っておりましたが、今はそれほどいいとは思いません。治療期間が短いなどの利点がありますが、オペが一回に限定されてしまうと多くの欠点が見えてきてしまいました。今回は上下とも一旦仮歯にし、それを使いながら上顎には順次インプラント入れていく治療としました。この写真は、下顎の仮歯の型どりをするところです。上顎は前歯の見え方だけを想定して仮歯を作ります。
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↓ 上下一気に仮歯をセットした直後の画像です。上顎は古いブリッジなどを取り除かなくてはなりませんので、結構な時間がかかります。全ての歯が繋がっており、最終的には全てをインプラント(5~6本)に置き換えていきます。仮歯でも、著しい審美的改善が見られますね!
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中川歯科では、インプラントだけではなく、高品質の審美治療、根管治療、歯周病治療、入れ歯治療、矯正治療を行い、治療後のサポートにも全力でバックアップいたします

お口の中のことでお困りの方がいらっしゃいましたら、是非一度相談にお越しださい。
納得のいくまで丁寧にご説明いたします!


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