インプラントを意図的に曲げて入れる・・・

こんにちは

ついに・・・GW連休に突入しました!皆様のご予定はいかがでしょうか?

私は・・何もありませんw どこへ行っても混んでいますので完全に出不精モードですね

先日、セミナー参加のため、金沢へ出張しました。雨が降る予報でしたが、それほどひどい目には合わず日ごろの行いの良さを痛感しました(笑

セミナーでは、根管治療、歯根端切除術、自家歯牙移植術のライブオペを見る機会に恵まれました。
移植は私もよくやりますが、日本における移植の第一人者から、細かいポイントを再確認することができ、大変素晴らしい経験でした。

休診中はご迷惑をおかけいたしましたが、また新たな知見を得ることができ、有意義な出張となりました。

さて、今日は先週のインプラントについての解説をいたしましょう。

通常インプラントは真っ直ぐ入れるものだと考えられています。

実際、力学的には真っ直ぐ入れることが望ましいでしょう。

しかし、状況によってはそうしない方が患者さんにとっては利益が高いこともあります。

例えば、このレントゲン・・・↓

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上の奥歯の部分には上顎洞がありますので、通常短いインプラントがやっと入れられるか?あるいは、上顎洞に骨を移植する(サイナスリフトやソケットリフト)が必要となります。
それらの手術は特に難しくはありませんが、通常のインプラント治療より多くの時間と費用、そして場合によっては手術の回数が増えるという、いわば欠点があることも事実です。

そこで・・・

この患者さんの左上(向かって右上)には、約40度に傾いてインプラントが入っている事がわかると思います。

レントゲンやCTを使ってきちんと診断を行い、適切な位置にインプラントを入れることが可能であれば、こういった埋入方法も一つの手段だと考えています。

この方法をとることにより、通常であれば1年以上かかるケースにおいても、場合によっては3カ月で噛めるようになりますね!
早ければいいというわけではありませんが・・・これは患者さんにとって大きなアドバンテージだと思います!

ただし、誰にでもできることではないことも付け加えさせて頂きます。

またよく、『斜めに入れることは力学的に不利ではないのか?』と質問を受けることがあります。

確かに真っ直ぐ入れた方が安心できそうですが、こういった処置の場合必ず複数本のインプラントを入れるケースで、なおかつそれらを連結することが前提となります。
連結をすることで各々のインプラントが強固に固定されますので、全く問題にはならないと考えていますし、学術的にはそういった論文が多数公にされています。

心配であれば、通常の真っ直ぐ入れる方法を選択することをお勧めしております。

ちなみに私のケースの中では、10年以上の安定性が確認されています。

私見としては、6mm以下の短いインプラントは真っ直ぐ入っていてもちょっと怖いですね・・・

これを御覧になった方の中で、奥歯に骨がないといわれ、しかし時間のかかるサイナスリフトなどを中とされている方、もしいらっしゃいましたら一度相談にお越しください。もしかした、こういった簡単な方法で歯をおつくりすることが可能かもしれませんよ・・


中川歯科では、インプラントだけではなく、高品質の審美治療、根管治療、歯周病治療、入れ歯治療、矯正治療を行い、治療後のサポートにも全力でバックアップいたします

お口の中のことでお困りの方がいらっしゃいましたら、是非一度相談にお越しださい。
納得のいくまで丁寧にご説明いたします!


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