日本顎咬合学会 と シアトルスタディークラブ

おはようございます

昨日は、東京フォーラム@有楽町で開催されている 『顎咬合学会』に参加するべく、私個人は休診とさせていただきました。関係者の方々には、ご迷惑をおかけいたしました。

さて・・・昨日は朝から シアトル・スタディークラブ:SSC の重鎮、F・スピア先生の講演を拝聴しました。


『木を見て森を見ず』

日本人なんら誰でも知っている有名な諺ですが・・・こと歯科においてはもっとも注意しなくてはならないポイントです!

我々が直接ターゲットにしているのはもちろん個々の歯であることに間違いはありません、

しかし、それぞれの歯は口腔内という一つの器官の中で協調しながら機能する必要があります。

従いまして、患者さんの治療を開始する前に(もちろん痛みを取り除くなどの緊急の処置を終えてからですが)、全体を俯瞰し、何らかの問題点を抽出~分析を行う必要があると考えます。

全体の歯並び、上下の噛み合わせ(悪くても患者さんは気づいていないことが多いですが)、目に見えない虫歯や歯周病、根っこの病気など

そしてほとんどの場合、我々からすると明らかな異常が見受けられる状況においても、患者さん御自身は全く気付いていない、あるいは過去に通院していた歯医者さんからは、それに関して指摘された経験がない方が数多くいらっしゃいます。


ところで・・・

一つの器官として顎咬合系を考えた場合、患者さんご自身が気づいているか否かは別として、大きな問題点が存在していたとしたらどうでしょうか?そのまま、数本の歯だけを治療して治療終了としても問題とならないのでしょうか?

そもそも、歯が悪くなるということは、何らかの原因があっての事ですね?その原因を取り除かずに、部分的に治療したとしてもまた同じ問題が生じてくる可能性は高いままであると、通常は考えざるを得ません。

SSC:シアトルスタディークラブは、そのような総合的な診断をまず行い、その結果に基づいて治療計画を立案し、良質な治療を提供する事を学ぶためのクラブです。ただし、上からの情報・教育の垂れ流しではなく、積極的に議論やディベートを行うことを目的としています。つまり、意見交換・共有~発展ですね!

ですから、基本的な個々の治療(どこまでを基本と呼ぶかの定義は色々な見方がありますが・・・)はそもそも出来ていて当たり前という、ある意味。非常にタフなスタディーグループです。

実は、今年の1月に シアトル・スタディークラブ:SSC のミーティングに参加するためにアメリカへ行ってきたのですが、やはりそのレベルは非常に高いと感じました。その時はドクター・スピアの講演はありませんでしたが、今回の講演も流れは完全に同じでした。新鮮味はありませんでしたが、更に基本を学びました。


ちなみに、現在私が所属している  『5D JAPAN』 も相当レベルが高いことをお伝えしておきますね!w
いや、ある部分では、彼らをも凌駕していると思っています!

が・・・

これ以上は手前味噌になるので控えます・・・笑

自分も林くらいは見て治療しているつもりですが・・・どうでしょうか?


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